2008年9月9日火曜日

8月例会【8月25日(月)】

1.本院は、オリンピックにおけるドーピングを解禁する、との決議を求める。

与党側:鈴木(綾)、渡邊
①自己決定権の尊重
②記録の向上が見込める
③違法な薬物かどうかの線引きが難しい

野党側:戸澤、工藤
①競技者間の不公平
②事実上薬を使わない自由はなくなる
③人類の祭典に似つかわしくない(薬の祭典)

結果:3-1 野党側

<寸評>
・主張と反論が噛み合っていた。
・与党側は、既にドーピングが横行している点をもっと端的につくべきであった。逆に野党側は、薬を飲まないとそもそも競技のスタートラインに立てなくなり、その点でもはや自己決定の余地がなくなることを主張すべきであった。
・個人の自由にも許される自由とそうではない自由があるのではないか。

2.本院は、邦画上映時間割制(スクリーンクオータ制)を導入する、との決議を求める。

与党側:赤塚、鈴木(雅)、岡橋
①日本人の健全なアイデンテティーを高める
②邦画産業従事者の待遇改善につながる
③邦画産業の国際競争力を高める

野党側:青木、矢農
①思想・表現の自由の侵害につながるおそれ
②かえって映画産業衰退につながりかねない(自助努力の欠如)
③経済的視点の欠如

結果: 3-2 野党側

<寸評>
・映画産業の保護と思想・表現の自由確保の対立点が、その保護の手段という観点からもう少し明確化するとよかった。
・野党側は、与党側の「内容は自由だから表現の自由を制約しない、言論統制にはつながらない。」という主張に対する反論が欠けていた。

今回は、赤塚さんが初参加され、堂々たるディベーターぶりを発揮されました。今後レギュラーとしてご参加いただき、一緒に当会を盛り上げていっていただければと思います。今回は、一つはオリンピックと時宜にかなった話題、もう一つは映画という芸術関連の話題でバランスの取れたテーマで、白熱した議論と笑いが展開されました。ディベート後は、いつものドーロにて楽しく、大いに語り合いました。次回も宜しくお願いいたします!

2008年6月30日月曜日

6月例会 【6月23日(月)】

1.本院は、首相公選制を導入する、との決議を求める。

[部屋1]
与党側:畑田、渡邊
① 民意の反映
② 政治教育
③ 政治のリーダーシップ強化

野党側:塩崎、稲田
① 無能な首相選出リスク
② ねじれによる政治の停滞

結果: 3-1与党側




[部屋2]



与党側:【佐藤(王子)、恩田、戸澤】
①国会で国会議員から首相候補を2人選び、国民投票でその2人から選ぶ。
②国のリーダーは国民自ら選ぶべき。
③政治への関心が高まる。

野党側:【綾部、鈴木(綾子)、櫻井】
①与党側のいう首相公選制はそもそも首相公選制といえるのか。
②単なる人気取りに終わる。
③議会とのねじれにより政治が停滞する。

結果: 4-0野党側

<寸評>
・与党側はなぜ首相公選制にすると政治がよくなるのか、具体的に説明してほしかった。
・与党側のいう首相公選制はあまり意味がない。
・プレゼンテーションがいまいちであった。
などなどためになるコメントがありました。

今回は留学に行く塩崎さんの送別会ということで、1問で終えてドーロに早々に乗り込みました。塩崎さんには皆さんから花束とワインオープナーのプレゼントが贈呈されました。是非ご愛用いただければと思います。この会は塩崎さんが中心となって始められましたので、ここでいなくなってしまうのは大変残念に思っている人が多いと思います。が、塩崎さんが帰ってくるまで是非皆さんで盛り上げていきましょう。それでは塩崎さん、アメリカで外人を論破してより鋭くなった弁舌を楽しみに待っています。行ってらっしゃいませ。

2008年4月29日火曜日

4月例会 【4月28日(月)】

1. 本院は、ガソリン税の暫定税率を復活させる、との決議を求める。

与党側: 森・戸澤・ 綾部
      ①必要な道路を地方に敷くべき
      ②二酸化炭素排出を抑えるべき
      ③汚染者負担・受益者負担で合理的

野党側: 中川・佐藤(王子)・恩田
      ①無駄なく使えると思えない
      ②中小企業の経営を圧迫する
      ③市民のお財布に厳しい

結果: 8-1 野党側


2. 本院は、一気飲みを禁止する、との決議を求める。

[部屋1]

与党側: 矢農、佐藤(由)、塩崎
      ① 多量飲酒による健康被害・事故等の防止
      ② 性犯罪の抑止

野党側: 海老原、岡橋、鈴木(綾)
      ① 一気飲みと健康被害との因果関係不明
      ② 飲酒許容量に応じた行動規範の導入
      ③ 一気飲みは日本固有の伝統文化
      ④ 私生活の細目まで政府が規制するのはいかがなものか

結果: 2-1 野党側


[部屋2]

与党側: 高丸・鈴木(ま)・林
      ①急性アルコール中毒の危険性が高い
      ②アルコール・ハラスメントを生む土壌を作っている
      ③自主規制している良心的な店がバカをみていて不公平

野党側: 渡辺(と)・柴田・勝
      ①自己責任が大人の態度
      ②一気飲みは文化である
      ③取締り方法や基準が難しい

結果: 2-1 与党側

<寸評>

1問目は皆さん国会議員になったつもりでということでがんばりました。与党側は、具体的にどのような道路が必要なのかという点に踏み込めず、抽象論で終わってしまったのが痛かったです。王子擁する野党側の爽やかな弁舌の前に惨敗を喫してしまいました。綾部さん、申し訳ありません。。ちなみに、日刊ゲンダイでは、ガソリンはこれからどんどん値上がりし、リッター300円くらいまでありうるとのことでした。暫定税率でできたお金でガソリン以外の燃料を開発してほしいと思います。。

2問目では、一気飲みは大人の階段である(野党)、一気飲みは性犯罪を生む(与党)、いや飲み過ぎたら性犯罪など起こし得ない(野党)などいろいろ珍議論が出ました。聞いていて非常におもしろかったです。初めての方も多かったですが、皆さんすごかったです。。また是非来てくださいね!

終了後は居酒屋「あいち」→ドーロにて盛り上がりました。詩人の佐藤さん率いる愚連隊の皆さんが非常に盛り上げていただきました。ありがとうございました。また来月も宜しくお願いします!

2008年3月31日月曜日

3月例会 【3月24日(月)】

1. 本院は,日本は京都議定書の非署名国・非締結国からの輸入品に炭素関税をかけるべき,との決議を求める。

与党側: 塩崎・佐藤・戸澤     

①外国の温暖化政策の推進     
②国内産業にフェアな競争基盤を与える     
③国内環境対策の資金源になる

野党側: 鈴木・林・綾部     

①自由貿易の原則に反する     
②ポスト京都議定書の動きを妨げる     
③国内産業にダメージを与える

結果: 4-0 野党側

2. 本院は,小学校一年生から英語の授業を受けさせるべし,との決議を求める。

与党側: 佐藤・鈴木・藤戸     

①生徒にとってのメリット     
②義務教育とは何か     
③経済活動への効果

野党側: 大島・森・窪田     

①アイデンティティを優先すべき     
②道具としての自然言語     
③指導できる教員の不足

結果: 2-2 引き分け

<寸評>
第1ラウンドは最近欧米で注目の温暖化トピック。TITEC杯(社会人・学生による日本最大の英語即興ディベート大会)の今年度ベストスピーカーの綾部・鈴木両名および準優勝の「王子」こと佐藤君を交えた超豪華メンバー。結果は、野党の圧勝、与党側には厳しい御指摘が相次ぎました。初参加ながら、さすがに「王子」はすごかったのですが…。これをはげみに次回はがんばりましょう!


第2ラウンドは、与党側が小学校1年生から週1時間程度英語の授業を導入すると設定し、白熱した議論が展開されました。野党側は、野茂などの例を出して必要に迫られれば自然とできるようになるという点を強調していましたが、野茂ってしゃべれるんでしたっけ?ま、私よりは上手なのでしょう。子どもに英語を教えているという実体験に基づき、野党側が「全く無意味である」と断言されていたのは説得力がありました。


ディベートの後は、いつもとは趣向を変えて居酒屋「てけてけ」に行き、大いに語りました。意外とよかったので、また行きましょう。初めて来てくださった5名の方、どうもありがとうございました。楽しんでいただけたのであればうれしいです。また是非いらしてください!

2008年2月28日木曜日

2月例会【2月25日(月)】

<論題>
1. 本院は犯罪の公訴時効を撤廃すべしとの決議を求める

与党側: 青木・塩崎
      ①免罪は応報原則に反する
      ②捜査打ち切りは被害者感情に反する
      ③検挙率は上がり再犯も防げる

野党側: 藤本・綾部      
      ①捜査資源の集中投下を妨げ検挙率が下がってしまう      
      ②長すぎる捜査は冤罪の原因となる      
      ③被害者が立ち直る区切りを失う

結果: 3-5 野党側
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2. 本院は独身税を導入すべしとの決議を求める

与党側: 高丸・瀧川・恩田
      ①少子・高齢化対策に税収を使う
      ②課税が婚姻率・出産率を上げる
      ③国民の恋愛を促進するのは政府の使命である

野党側: 草場・鈴木・荒川
      ①税金が嫌で結婚する人なんていない
      ②独身者の貯蓄が減り婚姻率をかえって下げてしまう
      ③弱い者苛めの税制である

結果: 3-4 野党側

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<寸評>

第1ラウンドは、「公訴時効を撤廃する」という硬派な論題。青木さん綾部さんのレジェンド対決。ロス疑惑で話題になってるタイムリーさもあり。日本は殺人は20年で時効ですが、アメリカでは殺人のような一定の重大犯罪は時効がないらしいです。サイパンに行くときは気をつけましょう。

第2ラウンドは「独身税を導入する」、結婚してない人から税金を取るというアグレッシブな法律です。与党側は取った税金を使ってお見合いパーティーを開き少子化対策に使う目的税という設定をつけてました。与党、野党ともにやたら声のでかい初参加の方に盛り上げていただき、ありがとうございました。政府主催のお見合いパーティーは是非やっていただきたいと思います。ゆくゆくは裁判員制度みたいにしたいです。

というわけでこの後はいつものピッツエリア・ドーロに流れ込みました。初めて来てくださった4名の方、どうもありがとうございました。初めてとは思えない素晴らしいパフォーマンスでした。また是非来てください!

2008年1月29日火曜日

1月例会 【1月28日(月)】

<論題>
1.本院は,永住外国人に地方参政権を認めるべきである,との決議を求める。

与党側: 鈴木・瀧川
      ①永住外国人は地域コミュニティの一員である
      ②適切な行政サービスの実施に必要である
      ③日本の入管にある差別的イメージを払拭する

野党側: 綾部・篠崎 
      ①権利の二重取りが特権化する
      ②日本の島国気質にそぐわない
      ③自治体によるテロ対策への影響が大きい

結果: 4-0 与党側

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2.本院は,創作料理に知的財産権を認めるべきである,との決議を求める。

与党側: 石塚・富士岡・海老原
      ①創作料理は独創性に富む芸術であり対価に値する
      ②伝統的食文化の保護のために必要である
      ③真似を超えることで料理界の発展を支える

野党側: 戸澤・林・越智
      ①創作料理の定義が困難である
      ②料理界の発展を阻害する
      ③日常的な食生活に行政が介入すべきでない

結果: 4-2 与党側

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<寸評>


新年1回目の例会は大変充実した二ラウンド。まさに旬の時事問題とも言える第一ラウンドは、経験者や現役官僚による濃い議論が展開された一方、第二ラウンドは初めての参加者の方も交えて、笑いとウィットに溢れた楽しい内容に!ラストの海老原さんによる感動的なまとめスピーチは、圧巻でした。